こんにちは。Travelingramの管理人です。今回は飛行機からオーロラを見る方法についてシェアしたいと思います。特に、北米、ヨーロッパ路線に搭乗する予定のある方は知っておくだけでオーロラを見ることができる確率をぐーんと上げることができると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
オーロラといえば、カナダの北部や北欧に行かないと見られないと思っていませんか? 実は、北米に加え、戦争の影響でロシア上空を民間機が飛行できなくなった2025年現在、ヨーロッパ行きの飛行機からでもオーロラを観賞できるチャンスがあるんです。しかも、飛行機は必ず雲の上を飛ぶため、天候の影響を受けないので、きちんと条件を揃えてあげれば、むしろ地上より高確率でオーロラを見ることができます。こちらは実際に、羽田発ヘルシンキ行き(AY62)の機内で私が撮影した写真です。

ここでは、機内からオーロラを見るための条件について整理しておきます。
- オーロラベルトを夜間に通過するフライトであること
- オーロラが出ていること
- 窓側の席を確保できていること
どれも当たり前に思えるかもしれませんが、逆に言えばこれらの条件をすべて揃えれば、高確率で機内からオーロラを見ることが出来ます。
1.オーロラベルトとはオーロラが出現するエリアが帯のようになっていることから、そのように呼ばれています。こうしてみてみると北極から少し離れたところにオーロラは出現することが分かります。

オーロラは辺りが暗くないと見えませんので、夜間にオーロラベルト付近を通過する便を選ぶ必要があります。まず、季節についてですが9月~3月頃が良いでしょう。というのも、オーロラベルトの付近は高緯度であるために夏は夜が非常に短い(または無い)ため、残念ながらオーロラを見ることができません。
あとは搭乗する便が夜間にオーロラベルトを通過するかどうかですが、これについてはFlightradar24というサイト(またはアプリ)で航路と時間を確認するしかないでしょう。
右上の検索窓にフライト番号を入力すると同じ便の過去のフライト履歴を再生することができます。以下のように夜のエリアは黒く影がつくようになっているので、どのあたりで夜を迎えるかを確認することができます。(8月時点で検索したものなのでかなり夜が短いですね…)それがオーロラベルトと重なる場合はその便はオーロラ観測のチャンスがあるということです。

2.オーロラというのは、その時々で出現したり、消えたりしますし、強弱も時々刻々変化していきます。これらは太陽の活動と大きく関連していることが知られており、オーロラ予報というものも存在します。ですので、あらかじめオーロラ予報を確認し、何時くらいに確率が高まるかを知っておくと良いでしょう。
とはいえ、予報なので、オーロラの強度が”kp2"とかでも、見ることができる場合もあります。あくまで参考程度に。 統計では200日以上観測できるほどのオーロラが出現しているというデータもあります。夜が短い季節は除いて200日以上なので確率はかなり高めです。期待してOKです。
3.これは絶対条件です。窓側の席を抑えてください。左右どちら側の席を選ぶかは、上で述べたFlightradar24で航路を確認し、どちら側にオーロラベルトがあるかで判断しましょう。私が登場したAY62についていえば、左右どちらでもオーロラを見ることができそうです。飛行機の窓は2重構造になっていて、機内の光をすごく反射して見づらいので、窓側の席を確保し、頭を窓にひっつけてオーロラを探しましょう。弱いオーロラは白い雲のようにも見えます。通常、国際線が巡行する高さに雲はありませんので、雲のようなものを見つけたらオーロラの可能性が高いです。徐々に強くなることもありますので辛抱強く待ちましょう。
カメラは正直なんでも大丈夫です。機内からのオーロラ撮影で一番気をつけなければならないのが、先も述べた機内の光の反射です。それを防いでくれるのがこちら。きれいな写真を残したかったら、この忍者レフはほんとに必需品です。薄くたためる構造なので、かさばらないのもGoodです。※サイズ展開、スマホ用もあります
機内では三脚は使えない上に、飛行機は動いてますので、シャッタースピードを極力短くする必要があります。そのため感度をあげ、F値を開放(窓の汚れなどを写さないためにも開放がいいです。)で撮影します。ピントを無限遠にあわせたら、映り込みがないことをファインダーで確認しながら、シャッターを切ります。

私がこの写真を撮影したときの設定はこちら。オーロラの強度によって適正露出は変わりますのであくまで参考までに。いろいろ設定を変えながら撮影してみてください。
- シャッタースピード:1/2秒
- 絞り値:F2.8
- ISO感度:6400
いかがでしたでしょうか。ちょっとしたことを知っておくだけで旅行の思い出がさらに特別なものになると思います。ぜひ機内からのオーロラ観測、チャレンジしてみてください!