今回は神コスパのBMPCC4Kの記録メディアに関する話です。RAWで動画が撮れるってすごいですね。ポストプロダクション(撮った後に動画編集ソフトで色の調整とかをすること)における調整幅が他の一眼カメラの比じゃないです。しかしながら、これと同時に付きまとうのが記録メディアをどうするかという問題。結論から言えば、条件付きではあるものの、SDカードで十分運用できちゃいます。
BMPCC4Kの紹介
ここではさらっとBlackmagic Design Pocket Cinema Camera 4k、通称BMPCC4Kについて、紹介しておきます。とは言っても、発売から相当経ってますし、情報にあふれてるのでさらっと簡単に。
なんと言ってもこのカメラの特徴はRAWで4K60p動画が普通に撮れるということ。写真のRAWと同じように生のデータ(正確には圧縮はされているのだけど)で記録できるから、撮影後に動画編集ソフトで色味の調整がめちゃくちゃ効くんです。
動画編集ソフトをいじったことがある人なら分かると思うんですが、普通の一眼レフ等(特に8bitでしか記録できない機種)で撮った動画って、色の階調に乏しくて少し調整しただけでバンディング(色の変わり目に不自然に模様が出ちゃう)を起こしたりしますよね。
BMPCC4Kはその耐性がほんと比べ物にならないくらい強いカメラなんです。
そのほかにも、プロの現場にも耐えうるインターフェイスの豊富さや、デュアルネイティブISO採用によ高感度性能の高さや、動画に特化した設定が色々できたるなどの特徴があります。それこそ、映画の様な映像も全然撮れちゃいます。
あとは何と言っても値段。この手のシネマカメラって100万円越えは当たり前ですけど、BMPCC4Kは、Davinci Resolve Studioという素晴らしい動画編集ソフト込みで15万円台(2020/10現在)と、超超超バーゲンプライス。マジ謎。マイクロフォーサーズマウントを採用しているのでレンズの拡張性も良いです。
BMPCC4Kについては、合わせて買ったものとか、使用感とか、作例とかまた書きたいと思います。
ちなみにBMPCC6Kっていう6Kバージョンもあるんですが、これだとさすがにSDカードでの運用は難しく、今回の記事では対象外とします。
BMPCC4Kの記録メディアはSDカードでOK
さてここからが本題です。紹介した通り、唯一無二のカメラであるわけですが、良いことばかりではありません。ストレージ問題です。Blackmagic Design社が開発したBlackmagic RAWというフォーマットはその情報量からするとめちゃくちゃ軽いファイルではありますが、そうはいってもRAWデータです。重いし、記録メディアの書き込み速度も十分に早い必要があります。
記録メディアの候補としてはCFastカード、外付けSSD、SDカードがあります。まず、CFastカードは高すぎ。却下。次に、外付けSSD。これは安くて大容量、おまけに爆速。私も実際にこんな感じで運用してました。
専用のホルダーなんかも買っちゃって、めっちゃかっこいい!と思って使ってたんですけど、重いし、威圧感あるし、いちいちカメラバックから出して後にSSDをつなぐ作業が面倒くさくなってくるんですよね。そうなるとやっぱり内蔵できる記録メディアが良いなって思うわけです。
ちなみにSSDであれば、どんな記録形式でも問題なく取れるので確実に行きたい人はこの方法がおすすめ。写真のセットアップに使用しているモノは以下の通り。
で、来ました今回の主役SDカード。結論から言っちゃうとSDカードでも問題なく高品質な動画が撮れます。しかも4k60pで。今回選んだSDカードがこちら(これの256GBを購入)。数日間撮影に使用しましたが全く問題ありませんでした。
で実際ほんとにこれで運用できるのか、ということについて、少し詳しく見ていきます。まずこのSDカード、ビデオスピードクラスがV60となっているため、60MB/sまでは保証されています。これをBMPCC4Kのビットレートと照らし合わせてみます。以下の表は4K(3840×2160 30p)で撮影した場合になります。
記録形式 | ビットレート |
---|---|
Blackmagic RAW 3:1 | 108MB/s |
Blackmagic RAW 5:1 | 76MB/s |
Blackmagic RAW 8:1 | 48MB/s |
Blackmagic RAW 12:1 | 32MB/s |
一列目が示しているのは圧縮率です。圧縮率が大きくなるとビットレートも下がっているのが分かると思います。この表から8:1,12:1であれば、撮影が可能であると言えるでしょう。60pも撮影できるといいので、上の表の倍の値まで見ておきます。倍の値だと12:1でも、64MB/sになるのでNGとなりますがあくまでも60MB/sというのは最低保証値。さらにカメラ本体のバッファもありますので、4MB/sくらい超過であれば問題ありません。実際私が撮ってる限り、撮影が止まったこともありませんし、コマ落ちしたこともありませんでした。
以上より、Blackmagic RAW 12:1で30pと60pを使い分けながら運用していくことにしました。ちなみに私が購入した256GBのSDカードでは30pだと120分ほど、60pだと60分ほど撮影することが出来ます。長時間連続撮影するようなカメラではないですので現実的に運用できるレベルだと思います。
疑問に思うところは12:1で画質に問題ないの?っていうところですよね。これが、私が素人だからなのか、Blackmagic RAWが優れてるのか分かりませんが差が分からないんですよね。
そうは言っても、ここぞ!という時には上で紹介したSSDのセットアップ&高ビットレート記録形式で撮るといった形で使い分けをしています。まぁ、今のところ違いは分からないんですけどね。
なにが良いたいかといえば、SDカードでもちゃんと種類を選べば、問題なく運用できるってことです。
おわりに
今回はBMPCC4Kの記録メディア問題について紹介しました。せっかく本体が安いので記録メディアもリーズナブルに済ませたいですよね。Blackmagic RAWの出来がいいのもあって、SDカードでも全然運用できそうなので、敷居も下がりますよね。とにかく映像については唯一無二の化け物カメラなので、試してみることをおすすめします。
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