神秘的な自然現象の一つである虹ですが、実はある程度の確率で予想することができます。本記事では、虹の探し方、それから虹を綺麗に撮影する方法についてご紹介してきます。
虹の探し方
虹というのは冒頭でも述べた通り、予想することができます。まずは、虹が発生する条件について見ていきましょう。
虹は空気中の水滴に太陽光がさし、反射することで起こる自然現象です。つまり空気中に水滴があり、そこに太陽光が差し込むというのが絶対条件な訳です。
さらに角度も重要なポイントです。虹は太陽の真逆の方向かつ、差し込む角度に対し、42°の上の方向に出るそうです。※画像はウェザーニュースのホームページより引用
つまり、夏の日中のように太陽の高度があまり高すぎると虹の出る方向は地面に埋もれてしまい見ることができません。
皆さん虹というと朝や夕方に良く見るイメージがありませんか?その理由は朝や夕方は太陽の高度が低いため、以上の条件が整いやすいからなんです。
さてここまでは、虹が発生する条件をご紹介しました。これらを踏まえ、もう少し具体的にどの様に虹を探せば良いかをご紹介します。
時間帯選び
まず時間帯についてです。前述した通り、太陽が高度が高すぎては虹を見ることができないので、太陽の高度が低い時間帯、つまり朝や夕方、冬がいいわけです。
太陽の高度についてはリンクのサイトで場所日付を入れると簡単に計算できますので、試してみてください。太陽高度が40°以下になる時間帯であればGOODです。
場所探し
次に場所です。こちらも前述した通り、太陽、自分、虹の位置関係は必ず以下の通りになります。
まず、太陽光が差し込むということはその方角は晴れている必要がありますし、虹の方角は雨がある必要がありますので、天気の境目を探します。
これが少し難しいですよね。夕立ちなどは結構狙い目です。あとは、天気の移り変わりの激しい場所(ニュージーランドとかハワイとか)に行くとチャンスに出会える確率はグッと上がります。
あとはその境目に入り込み、太陽を背に雨の方角を見ます。この時、太陽、自分、雨が一直線になる様にします。太陽や雨の位置は時事刻々動くので、この状態をキープできるように動けば、ずっと虹を見ていることができます。
さらに上級編として、虹は太陽光の方向に対して必ず42°上の方向に出ますので、これを利用して自分が太陽と雨との間を前後し、被写体との角度を調整することで好きな被写体と虹を絡めることもできるのです。
以下に私がニュージーランドで撮影した作例を紹介します。
このときは山と虹を絡めるために太陽を背に山に近づいて行き、この写真を撮影しました。
虹の撮り方
次に虹の撮り方です。これは特に難しくなく、普通に撮影してもいいのですがちょっとしたコツで虹を強調できるので紹介します。
CPLフィルターを使う!
コツというほどのものではないかもしれませんが、CPLフィルターを使用することで反射をコントロールすることができます。虹というのは反射によって起こる自然現象ですので、このCPLフィルターで強調することができるのです。
使い方は至って簡単。ファインダーやライブビューモニターで確認しながら、CPLフィルターを回します。そうすると虹の色が濃くなったり薄くなったりするのが分かりますのでご自身の好みに合うところでシャッターを切ります。
CPLフィルターの使い方については別の記事でも紹介しておりますので是非ご覧ください。
反射を抑えるだけじゃない! CPLフィルターの使い方
ついでにおすすめのCPLフィルターについてご紹介しておきます。探せばもっと安いものもありますが、色むらが出たり、解像感が落ちたりするのでのでお勧めしません。長く使える上、様々な場面で使えますので少々高くてもきちんとしたものを買うことをお勧めします。※レンズに合わせてフィルター径を選択してください。
複数のレンズで使用したいという方は、手持ちの中で一番大きいレンズ径に合わせてフィルターを購入し、以下のステップアップリングでフィルター径を変更するのもお勧めです。※ただし、広角レンズの場合はケラレ(画像にフィルタが被ってしまう)が発生する場合がありますので注意!
おわりに
今回は虹の探し方、撮り方について紹介致しました。自然現象ではありますがその特性について知れば、出会える確率は上げることができます。皆さんも是非試してみてください。
この他にも、写真や旅行に関する記事を書いています。トップページにおすすめの記事をリスト化してますのでよろしければ是非覗いてみてください。
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