これまではスチール写真がメインでしたが、ドローン購入をきっかけにLog撮影を始めてみました。Log撮影については詳しくは説明しませんが、写真で言うところのRAW撮影みたいなもので、後で色の調整をしやすい撮影手法となります。最近はこのLog撮影に対応する機種が増えてきました。Logで撮影した動画は基本的にカラーグレーディングと言って色の調整をすることになります。このカラーグレーディングの一つとしてLUT(Look Up Table)という予め設定した色調整情報を使用するという手法があります。今回は、このLUTを使用したカラーグレーディングについて紹介したいと思います。(しかも今回紹介するLUTは無料で手に入ります。)カラーグレーディングを始めると動画撮影がもっと楽しくなるので是非試してみてください。
基本的に動画編集する機材、動画編集ソフトはなんでもOKですが、今回はiPad Pro(OSは13.1.1にアップデート済)とLumaFusionという動画編集アプリを使用した実施例について紹介します。(ちなみにこのLumaFusionは神アプリです。iPadで動画編集する人には絶対おすすめ。これについては、有料ですけど、私の購入当時は2400円でした。)
LUTの入手方法
“LUT 無料”とかで調べれば多数のサイトが出てきますが、実際に試してみていい感じだったのが以下のサイト。しかも35種類のLUTが無料でダウンロードできます。
英語のサイトですがDownloadと書かれたボタンを押すだけなので簡単です。ダウンロードすると以下のようにダウンロードフォルダに追加されます。
LUTを動画編集ソフトのフォルダに追加する
ダウンロードフォルダから、動画編集ソフトのフォルダにフィルを移動します。LumaFusionの場合はファイルアプリから、LumaFusion > Presets > LUTs > 01-User LUTsにファイルを移動します。初めはファイルアプリ上でテキストファイルとして表示されますが、ファイルをタップするとLumaFusionアプリが起動し、以下の写真のように.lutpresetという拡張子のファイルが生成されます。
ここまできたら準備は完了です。あとは実際に動画をカラーグレーディングします。
動画をカラーグレーディングする
LumaFusionでLog撮影をした動画ファイルを読み込みます。あとは以下の写真にあるキューブ型のアイコンをタップすると先ほど読み込んだファイルが選択できるようになっています。プレビューでどんな色合いになるかもひと目でわかります。
ちなみに以下がLUTを使用したもの。私のお気に入りのMckinnon 75を使用しています。
コントラストが増し、落ち着いた色合いになったと思います。LUTによって印象は様々ですので色々と試してみてください。
おわりに
今回はLUTを使用したカラーグレーディングについて、紹介しました。私も動画については、まだまだ素人ですがカラーグレーディングひとつで動画の質がグッと上がったような気がしています。思ったよりもハードルは低かったですし、何より楽しいです。皆さんも、LUTを使用したカラーグレーディング、一度お試しすることをおすすめします。
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