カメラとセットで販売されるキットズームレンズはどれほどの実力があるのでしょうか。単焦点の同じが画角で撮影した写真との比較を交えて検証していきたいと思います。
実は侮れないキットズームレンズ、単焦点との比較
さて、今回の検証に使用した機材を紹介しておきましょう。まずカメラはNikon D600。もう発売から何年も経ちますが未だに愛用しています。センサーにゴミが付着しやすい持病を抱えているものの、今まで故障もなく、非常に信頼を置いているカメラです。
次にレンズです。まず今回の主役、キットズームレンズから。Nikon D600とセットで販売されていた24-85mmのレンズを使用しました。こちらも発売から年月が経ちますが、未だに愛用しています。常用域をカバーしていて、フルサイズ用レンズとしては軽量なので、旅行などにおすすめです。
お次は単焦点代表。Nikonの35mm f1.8のレンズを使用しました。こちらもNikonの銘玉と言えるレンズです。35mmという焦点距離は非常に使いやすく、スナップから風景撮影まで活躍してくれます。
それでは本題です。実際にそれぞれのレンズで撮影した写真を見ていきましょう。今回のロケーションはニュージーランドのマセソン湖になります。まじでめちゃくちゃ綺麗な場所なので、ぜひ一生の内に行ってみて下さい。
まずはキットズームレンズで撮影した写真からどうぞ。
※オリジナル解像度でアップロードしているため、読み込みに時間がかかる可能性があります。写真は両者ともf8まで絞って撮影、撮って出しで、編集はしていません。
いや、普通にきれいじゃないですか?結構隅々まできちんと解像していますよね。
続きまして単焦点です。
両者で画角がちょっと違いますね。ごめんなさい。
こっちは当然隅々まで綺麗に解像しており、申し分ない映りです。
さて、この2枚、どちらが単焦点でどちらがズームレンズか皆さんは区別つくでしょうか?私は自信がありません。特に今回は撮って出しで比較しているから分かるかもしれませんが、Lightroomなどの編集ソフトで少し調整されたら、どっちのレンズで撮影したか区別できないと思います。強いて言うなら、拡大してみると四隅の解像感はやはり単焦点の方が勝ります。あとは色ノリが個人的に単焦点の方が好みです。いずれも、Lightroomで編集すれば消えるレベルの差です。
今回分かったことは、たとえキットズームレンズであったとしても、少し絞りを絞ってあげるだけで、単焦点と比較しても遜色ない映りをするということです。明るいレンズを必要とする場面においては、大口径の単焦点には敵いませんが、昼間メインで旅行などで景色を撮影する用途においては、むしろズームの効くキットズームレンズの方が活躍することもあります。
当然のことながら、各レンズにはクセがあり、特定の焦点距離で解像感が落ちたりすることもあります。また、特に安価なキットズームレンズにおいてはそれが起こりやすいです。しかし、そのクセを理解し、上手に対応することで作品として十分通用する写真も撮影することが出来ますので、ぜひ試行錯誤しながらトライしてみてください。
おわりに
今回はキットズームレンズと単焦点の比較を行いました。あくまで一例ですが、結構侮れないものです。インターネット上のレビューなどを見ると、キットズームレンズはボロクソに書かれることも多いですが、まずはいろいろとトライして、ご自身の目で、その実力を確かめることをおすすめします。
この他にも、写真や旅行に関する記事を書いています。トップページにおすすめの記事をリスト化してますのでよろしければ是非覗いてみてください。
記事内で気になったことをこちらからGoogle検索できます。