皆さんは写真を撮る時、CPL(circular polarizer)フィルターを使ったことがありますか?このCPLフィルター、風景写真を撮る時には欠かせないのですが、一般的には反射を抑えて、被写体の持っている本来の色を抑えるために使われます。今回は、単に反射を抑えるだけじゃない、CPLフィルターの使い方を記事にしたいと思います。
CPLフィルターの使い方
CPLフィルターの使い方はいたって簡単、レンズに取り付けて、あとはファインダーやディスプレイを見ながらフィルター先端のリングを回すだけ。
初心者の方でもその効果は一目瞭然だと思います。リングを回すと反射が抑えられ被写体本体の色が徐々に浮かび上がってきます。特に効果が確認しやすいのは、水面やガラス越しの被写体を写した時。色々と試して、楽しんでみてください。
ちなみに私が使用しているのはこちら。値段と性能のバランスがいい商品です。ご自身のレンズの中で一番大きな径に合わせて買っておくとステップアップリングを使うことですべてのレンズに使うことができます。※何段もステップアップリングを重ねるとケラレが発生することがあるので注意!
反射を抑えるだけじゃない!
さて、ここまで説明したのはCPLフィルターのよく知られている効果ですが、実はこのCPLフィルター、単に反射を抑えるだけではなく、反射をコントロール出来るのです。どういうことかというと、抑えるだけではなく、強めることもできるのです。以下に2つ作例を示しましょう。
この写真はニュージーランドのLake Mathesonという湖で撮った写真です。美しい山々と木々が湖に綺麗に反射した印象的な一枚になっていると思います。実はこの反射、CPLフィルターを使用して、強調しているのです。普段使用するように、反射が最小限に抑えられる位置から90度いずれかの方向に回すと、今度は逆に反射を強めることができます。そうすることにより、このような印象的なリフレクションを撮影することが出来ます。この時、注意しなければならないのが、太陽の向きにもよりますが、反射を強めているので、そのほかの被写体(葉っぱとか山とか)の反射も強めてしまい、発色が悪くなる場合があります。この場合は、フィルターの効かせ具合を調整して、バランスのいいところを探してみてください。
次に虹の写真。この写真は同じくニュージーランドのマウントクック国立公園というところで撮りました。ニュージーランドらしい風景に大きな虹がかかった一枚です。これも、同じく反射を強めることによって、虹を目で見えているよりも強調して撮った写真です。虹は空気中の雨に太陽光が射し、反射、屈折することで起こる現象のため、CPLフィルターを使って強調することができるのです。そもそも、虹ってそんな都合よく出るのかよ!って思うかも知れませんが、ある程度予測することができます。
関連記事:虹の撮り方・探し方
おわりに
さて、今回はCPLフィルターについて記しました。使ってみたくなりましたか?少々お値段は張りますが、試してみる価値ありです。CPLフィルターは反射を抑えるものではなく、反射をコントロールするものだということをお忘れなく!
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