今回は、題名にもある通り、カワセミについて紹介します。これまで、鳥の写真を撮ることは無かった私ですが、たまたま都内の公園を散歩中にカワセミに出会いすっかり心を奪われてしまいました。今回は、カワセミの出没スポットや撮影方法をシェアしていきたいと思います。
カワセミとの出会い
皆さんはカワセミを見たことがありますか?その綺麗に容姿から、水のきれいな田舎にしかいないようなイメージを持たれがち(私もそう思っていました。)ですが、意識しだしてからは、ほんとそこら中にいることに気付きました。
私が初めにカワセミに出会ったのは、都内の小金井公園を何気なく散歩している時。
公園内の池のほとりに生える木の枝にとまっていました。
よく宝石に例えられますが、まさしくそんな感じ。自然に作られたとは思えない美しい色です。しかもそれが都内の公園にいるなんて。
これがカワセミとの出会いです。それからというもの、休みのたびにカメラに望遠レンズをつけて、カワセミを探しに行く日々を過ごしています笑。
出没スポット
私がこれまでにカワセミに遭遇したスポット(上で紹介済の小金井公園以外)を紹介していきます。すべて私の生活圏内にあるスポットなので偏りがありますが、都内でアクセスも良好なので、ぜひ訪れてみてください。
善福寺公園
まずは、杉並区の善福寺公園。ローカルな公園ですが、私の中では一番のおすすめスポット。上の池、下の池とありますが、どちらでもカワセミに会うことはできます。
何度か訪れていますが、私の経験上、カワセミ遭遇率は100%。行けば必ずカワセミに会える公園です。オスとメスのつがいでいることもよくあるので、その点もおすすめです。
また、カワセミの止まり木に近いところから撮影できるため、比較的大きめにカワセミの写真を撮影することができます。35mm換算600mmで撮ると以下の写真の距離感です。
石神井公園
次は練馬区の石神井公園。多くの家族連れで賑わう公園ですが、ここにもカワセミが出没します。
私は、園内の水辺観察園というエリアでカワセミに遭遇しました。ただ、この公園、ちびっ子たちがいっぱいいるため、ゆっくり撮影するのには少し不向きかもしれません。散歩中に出会えたらラッキーくらいの心持で訪れるのが良さそうです。
武蔵関公園
最後は同じく練馬区の武蔵関公園。ここは隠れた穴場で、私もお気に入りの場所です。人も少ないのでゆっくりカワセミ撮影を楽しむことができます。
ここも運が良ければ1日に複数のカワセミに会うことができます。以下は園内の芦の島付近で撮影した写真です。
また、公園から武蔵駅方面に流れる石神井川沿いでも頻繁にカワセミが出没するので、合わせてチェックしてみてください。
探し方のコツ
ここではカワセミを探す際に知っておくべきコツを紹介します。これらを念頭に置くだけで、かなり見つけやすくなると思いますので是非参考にしてみてください。
まずはどんな場所に生息しているかですが、
- 水が淀んでる
- 小魚やザリガニがいる
- 水深が30cm以下
- 止まり木などがある
の条件を満たせば、カワセミが生息していると言っても過言ではないほど、そこら中にいます。実際、うえで紹介した公園が全て5km圏内にあるように珍しい存在ではないのです。その容姿が、美しすぎるあまり、水がきれいなところでないと生息していないと思われがちですが、近所の公園に普通にいるのです。
では、どうやって見つけるか。そこが重要になってくるわけです。
まず特徴的なのはその鳴き声。他の鳥よりも高い独特の声で鳴きます。例えるならば、自転車のブレーキのような音です。この鳴き声を聞いたら、まず近くにいると思ってよいでしょう。
次はその容姿。カワセミの羽は宝石の様に美しい青色をしており、太陽光が当たると綺麗に輝きます。これは初めての人が見ても、確実に分かるレベルで綺麗です。大きさは10cm程度なので、非常に小さいですが、水面が見渡せる止まり木にいることが多いので、目を凝らして探してみてください。
注意点としては、カワセミは非常に警戒心の強い鳥です。基本的に人の姿を見ると逃げます。カワセミを探す際は、自分の気配を出来るだけ消しつつ探しましょう。しかしながら、上で紹介したような都市部の公園にいるカワセミは人に慣れているため、結構近寄っても、何食わぬ顔で獲物を探し続けたりすることもあります。そういった意味でも、まずは都市部の公園でカワセミを探してみることをお勧めします。
撮影方法
まずは道具から行きましょう。カワセミに限らず野鳥はとても小さな被写体です。それなりの大きさで捕らえようとすると換算600mm程度(欲を言えば800mm)は必要です。私の場合は、Lumix G9と同じくLumix G Vario 100-300mmを愛用しています。
マイクロフォーサーズということもあり、換算600mm相当をこのサイズ感で持ち運べるのはうれしいですね。高感度耐性や画質の面では、フルサイズやAPS-Cと比べると、やはり劣りますが、日常の写真を撮る上では十分すぎる性能を持っています。
次は、撮影の設定についてです。カワセミは以外にも、捕食するとき以外は、動きの少ない鳥です。そのため、他の野鳥と比べても、撮影しやすい被写体です。手振れ補正がきちんと効くような機種、または、三脚に据えて撮影する場合においては、シャッタースピードを1/100secくらいにしても、充分止めて撮ることもできるので、やや絞って、低ISOで撮影することが可能です。
問題は、動いているときです。捕食の瞬間や、飛び立つ瞬間は非常に機敏な動きを見せます。この瞬間を捕えようとすると1/2000secより、早いシャッタースピードにする必要があります。さらには、動いてからでは遅いのである程度予測してシャッターを切る必要があります。F値は開放、ISOで露出を調整しましょう。撮影モードはシャッター速度優先モードかマニュアルモードに設定しましょう。また、オートフォーカスについても、一部のフラッグシップ機を除き、追いつかない場合が多いので、シングルAFまたは、マニュアルフォーカスでこちらも予測して合わせておく必要があります。こればっかりは、練習あるのみなので、撮って撮って撮りまくるしかないですが、かなり難しいですね。私も絶賛修行中です。
でも実は、シャッターについては、Lumix G9のプリ連射機能を使うことで解決できちゃいます。プリ連射とはシャッター半押し状態で、写真の連射記録を開始し、全押しで過去の記録を遡り保存するというもの。詳しくはメーカのホームページを見ていただくと分かりやすいと思いますが、この機能を使えば、予測してシャッターを切らずとも、決定的瞬間が抑えられるというわけです。
この機能を使って撮影した写真がこちら。
獲物を見つけて、羽ばたいている瞬間を撮ることができました。本当は水中に飛び込む瞬間も撮影したかったのですがピントが合わずボツに。練習が必要ですね。ちなみにこのプリ連射機能、RAWで撮影できるので編集耐性も高いのもうれしいポイントです。
撮影方法についてはこんなところです。
おわりに
この他にも、写真や旅行に関する記事を書いています。トップページにおすすめの記事をリスト化してますのでよろしければ是非覗いてみてください。
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