写真を趣味にしていると、いつかはより良い画質、ボケ味を求めて、単焦点レンズが欲しくなるものです。今回はそんな方にオールドレンズも選択肢に入れてみては?という、ご提案です。
ミラーレス一眼用の単焦点レンズならオールドレンズがおすすめ!
まず初めに、なぜ”ミラーレス一眼用”としているのか?従来のミラーありの一眼レフではなぜダメなのか?について、軽くお話しておきます。その理由としては以下の2つが挙げられます。
- ミラーレス一眼は一眼レフと比べフランジバックが圧倒的に短い
- 電子ビューファインダーのおかげでピント合わせが容易
これらについては、過去の記事で詳しく説明しています。ご興味ある方は一読ください。
多くのミラーレス一眼はフランジバックが短いので、マウントアダプターを介せば、メーカー問わずほとんどのオールドレンズを使用することができます。一方、一眼レフではそうはいきません。また、電子ビューファインダーもミラーレス一眼特有の機構です。これら2つの理由より、”ミラーレス一眼用”とした訳です。
ではなぜオールドレンズなのか?理由は大きく3つ。
- とにかく安く手に入る
- 光学性能も申し分なし
- レンズごとの個性を楽しめる
往年の銘玉と呼ばれるレンズであっても、50mmf1.4などの標準レンズであれば数千円~手にすることができます。ライカやカールツァイスなどの一部のプレミアがついているレンズを除けば高くても2万円以下で手に入ることがほとんどです。
また、光学性能についても、絞り開放や逆光など一部の条件を除けば、現代のレンズと比べても遜色ないことがほとんどで、先人の技術力の高さに驚くばかりです。現代の高級レンズのような、バキバキの解像感こそありませんが、柔らかい描写を求め、あえてオールドレンズを使用する人もいます。
なにせ値段が安いので、同じ焦点距離で様々なレンズを購入し、撮り比べてみるといった楽しみ方もありです。
では、良いかとばかりか?というとそうはいきません。
まずオートフォーカスは、ほとんどの場合使用できません。でもこれは、電子ビューファインダーのフォーカスアシスト機能を使えば、大きな問題にはならないでしょう。ただし、現代のオートフォーカスに比べれば、当然速写性は劣るので、動きものの撮影には不向きです。
また、レンズ内の手振れ補正機能もありません。これについては、ボディ内手振れ補正搭載のミラーレス一眼であれば、焦点距離をカメラ内で設定することで、手振れ補正を有効にすることができます。詳しくは、撮影時の設定で紹介します。
オールドレンズの選び方
まずは、焦点距離を決めましょう。こればっかりは個々の好みによるものです。過去の写真から自分自身の好きな焦点距離を分析してみましょう。Lightroomのソート機能を使用すると便利です。
焦点距離が決まったら、あとは検索あるのみ。ここではメーカーやマウントは気にしなくてOKです。大体のレンズはマウントアダプターで対応できます。
ニコン公式の”千夜一夜物語”もおすすめです。当然ニコンのレンズのみですが、公式サイトで往年の銘玉が詳しく紹介されています。
レンズの購入は、中古であることがほとんどだと思いますので、各フリマサイトやヤフオク、中古のカメラショップで購入しましょう。カメラのキタムラのネットショップは結構品揃えも良いいので、おすすめです。
マウントアダプターの購入
レンズが決まったら、後はカメラとレンズを繋ぐマウントアダプターを購入しましょう。レンズ側のマウントとカメラ側のマウントで検索をかけます。
間違いないのはK&F CONCEPTのマウントアダプター。ほぼすべての種類を網羅しており、ビルドクオリティーも高く、値段も~約3000円程度とお手頃です。Amazonで購入することができます。
私もアホほど持ってます。
撮影時の設定
道具が揃ったらあとはカメラの設定です。ここではSonyのα7RⅡを例に説明しますが、どのカメラでも同じように設定できるはずです。必要に応じて検索してみてください。
設定する項目は以下の3つを推奨します。
- 手振れ補正の焦点距離
- フォーカスアシスト(またはフォーカスピーキング)
- ピント拡大
まずは手振れ補正の焦点距離を設定します。これはボディ内手振れ補正が付いている機種に限りますが、設定項目があるはずです。α7RⅡの場合は、メニュー⇒カメラマーク⇒8⇒手振れ補正設定で設定することができます。これを設定することで、そのレンズの焦点距離に適切なボディ内手振れ補正がされます。
次にフォーカスアシストの設定です。メニュー⇒歯車マーク⇒2⇒ピーキングレベルで設定をすることができます。一つ下の項目で色を変えることもできますのでお好みに合わせて変更ください。
最後にピント拡大です。メニュー⇒カメラマーク⇒6⇒ピント拡大で設定することができます。これを押すと画面が拡大され、正確なピント合わせが可能になります。
以上3つの項目は頻繁にON/OFFすることになるので、カスタムボタンに割り当てておくことをおすすめします。メニュー⇒歯車マーク⇒7⇒カスタムキー設定で設定することができます。
ここまでくればあとは撮影するのみ。オールドレンズライフを楽しんでください。以下は先日撮影した紅葉です。ヤシカコンタックスのPlanar 50mm f1.4とSony α7RⅡで撮影しました。(オールドレンズの中ではちょっとお高め。でもすごくいいですよ!)
おわりに
この他にも、写真や旅行に関する記事を書いています。トップページにおすすめの記事をリスト化してますのでよろしければ是非覗いてみてください。
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