今回は自宅のベランダからオリオン大星雲を撮影してみました。旅行にも行けずこれと言って写真も撮れていなかったので試しにチャレンジしてみたのですが、意外にも綺麗に撮れてしまいました。オリオン大星雲は探すのも簡単なので天体撮影初心者の方にもおすすめです。
自宅のベランダからキットレンズでオリオン大星雲を撮ってみた
今回実際に撮影したのがこちらの写真。
拡大するとやはり完ぺきとは言えないですが、自宅から試しに撮った写真にしては上出来だと思います。
撮影場所や撮影方法などを説明する前に、このオリオン大星雲について、ちょっとだけ紹介します。私も天体に詳しいわけではないので詳しくはググって頂きたいのですが、
オリオン座は冬の星座として有名ですよね。このオリオン座の3つ星の下に赤っぽい雲のようなものがあります。これがオリオン大星雲です。都心では難しいですが、少し郊外に行けば肉眼でも何となく見ることが出来ます。写真の赤矢印の部分になります。
撮影場所
自宅なので詳細は明かせませんが、関東某所です。ド田舎ではなく、普通に光害のある場所ですので、ネオンぎらぎらの大都会でない限り、ちょっと暗い場所を選べば同じように撮れると思います。
使用した機材
まずはカメラ。長年愛用しているD600を使いました。古いカメラですがまだまだ現役です。
次にレンズです。オリオン大星雲をクローズアップして撮る場合には500mm(35mm換算)で撮影するとちょうどいい感じになります。ただこれくらいの望遠レンズって値段が結構しますよね。ってことで今回はNikon D7000を購入した時にキットレンズとして付属してきたこちらの18-200mmのズームレンズの望遠端を使用しました。APS-C用のレンズなのでフルサイズのD600で使用するとクロップされてしまいますが低ノイズの写真を撮影することが出来ます。
レンズはご使用のカメラに合わせて35mm換算で200mm以上の焦点距離で撮影できるものを選んでいただければOKです。
これに加えて、星を点として写真に収めるために赤道儀と呼ばれる装置が必要となります。というのも、地球は自転しているため、星は相対的に動いてしまいます。赤道儀はこれをキャンセルするようにカメラごと回転させてくれる装置なわけです。値段はピンキリなのですが私が持っているのはポータブル赤道儀と呼ばれるビクセンのポラリエという機種で比較的安価です。
今回は設定を簡易的に行うためにポーラメーターも使用しましたが、なくてもOKです。
使用方法についてはビクセンのホームページに動画付きで紹介されているのでこちらを参照ください。
あとは三脚と自由雲台があればOKです。望遠で撮影するため、少しのブレが命取りになります。お使いの機材に合わせて選定しましょう。ちなみに私が使用したのはこちら。
セッティングするとこんな感じになります。
ポータブル赤道儀は比較的精度を必要としない広角レンズと合わせて使うことが多いようですが、今回私が使用した200mm程度のレンズでも、案外使えました。(とはいっても拡大すると多少のブレはありますが…)
撮影方法
撮影設定は、以下の通りです。赤道儀を使用しているため、長いシャッタースピードで撮影することが出来ます。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
シャッタースピード | 20sec |
ISO | 1600 |
絞り | f5.6 |
また、撮影後はLightroomで現像し、トリミングしています。星空写真のLightroomを使用した現像方法については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
おわりに
完ぺきとは言えないですがちょっとした工夫で自宅のベランダからこんな写真が撮れちゃうのはなかなかロマンがありますよね。皆さんも是非挑戦してみて下さい。
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