本記事では星空の写真撮影に必要なものを8つに絞って紹介していきます。その中でも4つは必需品、残り4つはあると便利なものですので、予算や用途に応じて準備頂けたらと思います。
今回対象としてるのは、以下の画像のような星と景気を広角レンズで撮影する星景写真となります。(写真は筆者がニュージーランドのテカポで撮影したもの)
星雲などをクローズアップして撮る場合は、さらに高額な機材を多数そろえる必要になります…沼にはまりますので、やめたほうが良いです。
なお、星空の撮影方法については別の記事にまとめていますのでこちらもご覧ください。
必需品4選
まず、星空を撮影するうえで必需品となるものから紹介していきます。
①カメラ
カメラはマニュアル設定できるものを選びましょう。マニュアル設定とは、ISO感度、絞り値、シャッタースピードを任意に設定することを指します。これさえ満たせば、コンデジでももちろんOKです。
ただし、センサーサイズがより大きいカメラの方が、良い画質で星を捉えることが出来ますので、上を目指したい方はコンデジよりも、ミラーレス一眼や一眼レフをお勧めいたします。
なお、ミラーレス一眼や一眼レフの場合は、カメラだけでは撮影ができませんので、交換式のレンズが必要となります。レンズは上を見たらキリがありませんが、標準ズームレンズでも問題なく星空は撮影できます。
以下に参考として、私がお勧めする各カテゴリーにおけるカメラとレンズを紹介します。
まずは旅行にも使えて星も撮れちゃうコンデジとして紹介したいのがソニーのDSC-RX100M3。コンデジだからと侮ることなかれ。好感度性能も高く、コツさえつかめば星だってきれいに撮れてしまいます。
今はM7まで出ていますのでこちらのM3は型落ちの機種にはなりますが、値段と性能のバランスが取れているため非常にお勧めです。ズームレンズ搭載で広い焦点域をカバーしているので非常に便利です。
次にもっと高画質で星空を撮りたい方、これを機にカメラを始めたい方にはAPS-Cサイズのセンサを搭載した富士フィルムのミラーレス一眼X-T20とXF18-55がセットになったレンズキットをお勧めします。
このXF18-55が非常にいいレンズで、シャープな描写と広角端がf2.8で明るいレンズということもあり、星空の撮影にも十分に使えます。(ただし、35mm換算で27mmなので少し画角が狭く感じるかもしれません。)
最後に最高画質で星空を撮影したいという方はフルサイズセンサを搭載したカメラをお勧めいたします。ここではその代表としてソニーのα7Ⅲを紹介しますが正直なところ、フルサイズセンサを搭載したカメラであれば、どのメーカ、どの機種でも問題なく綺麗に撮れますのでお好きなものを選んでいただければと思います。
せっかくフルサイズ機を使うんだったら、レンズも星景写真に適したものを使いましょう。ここで紹介したいのがSamyang 14mm f2.8。各社マウントのラインナップがある上、価格が3万円台と非常に安い。このスペックでこの価格は唯一無二です。
しかも、描写がなぜかキレッキレで星空の撮影にもって来いなんです。上で紹介したテカポの星空の写真もSony A7Sにこのレンズをつけて撮影しています。自信をもってお勧めできる一本です。
以下に検索のリンクを張っておきますので、お使いのカメラに合わせてチェックしてみてください。
②三脚
星空を撮影するとなると、シャッタースピードを10秒以上とする場合が多いので、手持ちでの撮影は難しくなります。そこで必要となるのが三脚。安価なものでも構いませんので、星空撮影の際は必ず持参しましょう。
こちらも各価格帯におけるお勧めの三脚を安い順に紹介していきます。三脚は基本的に高くなるほど、軽くて丈夫なものになります。使用頻度が低い方は一番安いものでも十分です。
③スマートフォン
スマートフォンは以下の3つの用途で使用します。
(2)星座の位置をアプリで確認
(3)手元確認用のライト
(1)天気予報については、GPV気象予報をお勧めいたします。雲の状態を詳細に見れるのと、これまでの私の経験上、よく当たるので星空撮影のコンディションを確認するに、非常に便利です。もちろん無料です。
(2)星は1時間に約15°ずつ動きますから、何時ごろにどの星座がどの方角に来るかをあらかじめ分かっておくことは、星空を撮影する上で非常に重要です。こちらについても、私が使用しているのは、Star Walkというアプリです。リンクはiOS用になります。無料版の機能で十分だと思います。
④レンズ拭き
寒い中や水辺の近くで撮影していると、レンズが結露することが多々あります。レンズが曇ってしまうと、せっかくの写真が台無しになりますのでレンズ拭きを忘れずに持っていきましょう。
以下にあると便利なものとして、レンズヒータを紹介しますが長時間にわたって撮影をする場合は、レンズ拭きと合わせて、レンズヒータを持参されることを強くお勧めします。
あると便利なもの4選
ここからはあると便利なものです。マストというわけではありませんが予算があれば持参されることをお勧めします。
⑤ヘッドライト
上で紹介したスマートフォン同様、手元を照らすために使用します。こちらは、頭に装着するため、常時両手が使えるというのが大きなメリットです。値段もそこまで高くないので、持参されることを検討ください。
⑥レンズヒーター
寒い中で長時間写真撮影していると、レンズが結露し、曇ってきてしまいます。それを防止してくれるのが、レンズヒーター。レンズの先端に装着することで、結露するのを防いでくれます。装着した時に、写真にレンズヒーターが写り込まないように試し撮りをして、確認しておくと安心です。次のモバイルバッテリーの項でも説明していますが、レンズ用とモバイルバッテリー温める用で2つ用意しておくのがお勧めです。
上で紹介したレンズヒーターを駆動するために必要となります。また、最近のデジタルカメラはUSB給電が出来るものが多くありますので持っていくと便利です。
ここで注意しなけれあならないのが、モバイルバッテリーは非常に寒さに弱く、寒い中で長時間置いておくと電圧が下がってしまい、まともに駆動することができません。
私はその対処法として、レンズヒーターを2つ持っていき、一つはレンズに、もう一つはモバイルバッテリーに巻きつけるようにして、使用しています。(以下の写真を参照ください。)
せっかくモバイルバッテリー充電したのに、自分自身を温めるために電気を使ってしまうのはもったいない気がしますが、寒い中で撮影するときは仕方ありません。
⑧リモートレリーズ
普段撮影するときのようにシャッターボタンを押して、撮影をすると、押下したときの振動で写真がブレてしまいます。カメラのタイマー機能を使う方法もありますが、これだとシャッターチャンスを逃してしまう場合がありますので、リモートレリーズを準備されることをお勧めします。
リモートレリーズはカメラごとに、専用のものがありますので、“お使いのカメラ名 リモートレリーズ”で検索すれば、商品ページにたどり着けると思います。
リンクのリモートレリーズは各メーカに対応品があり(適合については商品ページで確認ください)、タイムラプス撮影をするときにも重宝します。
おわりに
今回は星空の写真撮影に必要なもの8選を紹介しました。きちんと準備していくことで、写真のクオリティはぐーんと上がります。ここで紹介したものは星空の撮影をする際にもそのまま使えますので、揃えてみてはいかがでしょうか。
この他にも、写真や旅行、キャンプに関する記事を書いています。トップページにおすすめの記事をリスト化してますのでよろしければ是非覗いてみてください。
記事内で気になったことをこちらからGoogle検索できます。
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