本記事では、星空観測・撮影は何よりも場所が大事であるという話を実体験を交えてお話しさせて頂きたいと思います。
はじめに
百聞は一見にしかず。ということで作例を見ていただきましょう。以下に2枚の写真をお見せします。両方とも天の川をとらえた写真になります。
まず1枚目ですが富士五湖の一つである精進湖から撮った富士山と天の川です。これはこれで綺麗な写真ではあるのですが、人工光の影響で星空本来の光や色が失われています。精進湖は結構人里から離れてはいるのですが、それでも街明かりによって、空は明るく照らされてしまっているのです。こればっかりはLightroomで編集してもどうにもなりません。
次に2枚目の写真です。こちらは星空観測の地として世界的に有名なニュージーランドのテカポで撮った天の川の写真です。天の川が本来持つ色や色の濃淡が忠実に再現できています。
この2枚の写真、実は1枚目の方が圧倒的に多くの時間をかけて、Lightroomで編集作業をしています。周りの光害が強いために複数のフィルターを適用して、星空の光だけを抽出したためです。
2枚目の写真については、実際にRAWから現像する様子を動画にまとめていますのでそちらを参照ください。大したことはしておらず、編集自体も10分足らずで終わります。
ちなみに気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、2枚の写真で天の川の向きが反対向きになっているのはニュージーランドが南半球にあるからです。
なにが違うのか
もちろん天気がいいとか月が出ていないとかは別として、本記事では純粋に場所としてなにが違うかにフォーカスしてお話しいたします。なお、それ以外のことについては別の記事にまとめてありますので、合わせてご覧いただければ幸です。
星空撮影の場所の決め方
答え:光害の量が圧倒的に違う
冒頭でも言っちゃってますが、光害の量が圧倒的に違うんです。Light Pollution Mapというサイトで日本とニュージーランドを見比べてみてください。特に星空で有名なテカポは南の方の島の中央あたりに位置していますが殆ど光害がありません。(色がついている箇所が光害。青<黄色<赤の順)
一方、日本を見てましょう。関東はもちろん北海道や沖縄の離島ですら色がついています。はい、詰みました。ニュージーランドほど綺麗な星空を観測・撮影できる場所はこの日本には無いのです。
私はこれを身をもって体験しました。ニュージーランドに行く前も日本各地で星空の写真撮影をしていたのですが、初めてテカポの郊外で星空の撮影をした時は、カメラがバグったかな?って思うほど無数の星を捉えていました。
これ以外にも高度が高いところの方が空気が澄んでいるので条件としては良いですが、精進湖(900m)もテカポ(710m)も標高に大きな差はありませんし、やはり私の経験上は光害が一番影響が大きいと確信しています。
まとめ
少し話が脱線してしまいましたがまとめます。本記事では星空鑑賞・撮影は場所が大事であることを作例とともにご紹介しました。また、残念ながら我が国日本にはニュージーランドのテカポほど星空を見るのに適した所はなさそうだということをお話ししました。
人生一度きりですから、実際に旅行されることを強くお勧めします。もうほぼ宇宙です(宇宙は行ったことないけど)。
そうは言っても、ツアーだと高いし、海外旅行だから不安…って方も多いと思いますので今後ニュージーランドにお得かつ最大限に観光を楽しめる方法についても記事にまとめていきたいと思います。(過去にアイスランドについてまとめていますが、またこんな感じで行きたいと思います。)
高確率でオーロラに出会える格安アイスランド旅行
興味を持ってくださった方はまたご覧いただければ幸いです。