先日、DJIのサイトに「飛躍せよ、まだ見ぬ世界へ」というキャッチコピーと供にティザーサイトが公開されました。個人的には希望的観測も込めて、Mavic Proの新しいのが出るのか?と期待していたのですが、蓋を開けてみたらMavic Airの後継機、Mavic Air 2でした。しかしこれが上位機種のMavic Proをも凌駕するハイスペックドローンだったので、簡単にレビューしていきたいと思います。
スペック比較
DJIは各価格帯で多くのドローンをリリースしています。今回は発表されたMaivic Air2は本体価格が約10万円。決して安くはないですが、気軽にドローンを飛ばしたいながらも、4Kやスローモーションなどこだわりの映像を記録したいコンシューマー向けドローンと言えます。
今回は、旧モデルであるMavic Airと上位機種であるMavic 2 Proと比較していきます。
項目 | Mavic Air 2 | Mavic Air | Mavic 2 Pro |
---|---|---|---|
重量 | 570g | 430g | 907g |
最大飛行時間 | 34分 | 21分 | 31分 |
センサー | 1/2インチ 約4800万画素 |
1/2.3インチ 約1200万画素 |
1インチ 約2000万画素 |
レンズ | 24mm F2.8固定 |
24mm F2.8固定 |
28mm F2.8-F11 |
動画解像度 最高フレームレート |
4K UHD 60p FHD 240p |
4K UHD 60p FHD 240p |
4K UHD 60p FHD 240p |
8Kハイパーラプス | 〇 | × | × |
D-Log | × | × | 〇 |
色深度 | 8bit | 8bit | 10bit |
最大伝送距離 | 6km | 2km | 5km |
障害物検知機能 | 前後+底面 | 前後+底面 | 前後+左右+上下 |
Amazon価格 2020年6月24日現在 |
¥105,600 | ¥84,650 | ¥182,600 |
Mavic Airからは着実に進化しているといった感じでしょうか。また、上位機種のMavic 2 Proをも凌駕する機能がいくつかあるようです。
以下で良いとこ、イマイチなところを順番に見ていきましょう。
良いところ
まず第一に最大飛行時間が飛躍的に向上したこと。公称値では34分となっています。これは条件によって変わってきますが、バッテリ容量から見ても約1.5倍となっているので、大きく向上していることは間違いありません。
20分以上、安心して連続飛行が出来るとなると、一回の飛行でかなり満足感を得ることができます。
次にセンサーが約4800万画素になったこと。動画解像度は4K UHDまでですが、静止画及びハイパーラプスでは約4800万画素の解像度で記録することができます。これは非常に表現の幅が広がりますよね。この点においては上位機種のMavic 2 Proを凌駕しています。
最後にフレームレートが向上したこと。4Kでは60p、FHDではなんと240pで記録することができます。これについても、Mavic Airはもちろん、Mavic Proにもない機能となっています。
以上のように、値段を抑えながらも、一部では下剋上もあり、大きな進化を遂げていることが分かります。
次にイマイチなところを見ていきます。
イマイチなところ
まず一つ目。絞りがF2.8で固定であること。上位機種のMavic 2 ProではF値を11まで絞ることができます。ドローンは動画を撮る機会が多いため、絞りを調整できるというのは大きな強みになります。というのも、滑らかな映像を撮るためにはフレームレートの約2倍分の1のシャッタースピードを目安に撮影することが多いです。
F2.8固定だと光量が多すぎるため、NDフィルターを使用して明るさを調整してあげる必要があります。また、一度離陸してしまうと、上空で調整することができないため、やはり絞りは調整できるに越したことはありません。
次にD-Log及び、10bit撮影に対応していないことが挙げられます。
Log撮影というのは後に色補正をすることを前提にしたカラープロファイルになります。取れる映像は灰色がかったコントラストが超低い映像なのですが、後に色補正を加えることでダイナミックレンジの広いシネマティックな映像を得ることができます。
また、10bitというのは色深度のことで、どれくらいの分解能で色表現をすることができるかを表しています。10bitの場合は、非常に滑らかな階調表現ができるのが特徴です。
いずれについても、上位機種のMavic 2 Proでは対応していますが、Mavic Air 2では対応していません。スペックを見る限り、技術的には対応可能な気もしますが、上位機種との差別化もあるのでしょうか。少し残念ですね。
最後に、イマイチかどうかはいろいろ作例が出てこないと分かりませんが、センサーサイズの割に高画素過ぎるという点が挙げられます。
クアッドベイヤーフィルターを採用しているとの情報もあるので高画素、低ノイズを両立しているのかもしれませんが、こればっかりは作例が出てこないと分かりません。
昨今の事情もあり、先行して実物を手にされているレビュワーの方も、満足に飛行出来ていないようで、作例があまり公開されていません。
Peter Mckinnon氏の動画の中で、一部実写映像が紹介されていたのでリンクを張っておきます。
いろいろ挙げましたがこれらを差し引いても素晴らしいドローンであることは間違いないでしょう。
本体とフライモアコンボ
これまでと同様、本体単体の販売とフライモアコンボの販売が予定されています。※2020/5/21発売。予約受付中。
こちらが単体。
次にフライモアコンボ。買うなら断然こっちですかね。1万円以上するバッテリーが2つ追加で付属されいてるのと、前述したNDフィルターや専用ポーチなどが付属されているのでお得感が強いです。
おわりに
本日は電撃発表されたDJI Mavic Air 2を紹介致しました。他の記事でも紹介している通り、私はParrot ANAFIを愛用しておりますが、ステップアップとして、DJI Mavic 2 Proの導入を検討している矢先の発表だったので、どちらを買うか非常に悩んでいます。10bitやLog撮影をとるか、8Kハイパーラプスやスローモーション撮影をとるか…皆さんも、ぜひ検討してみてください。
この他にも、写真や旅行、キャンプに関する記事を書いています。トップページにおすすめの記事をリスト化してますのでよろしければ是非覗いてみてください。また、右上にInstagram、You Tube、Twitterのリンクがありますのでよかったらチェックしてみて下さい。
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