今回は動画編集におすすめのマシンを紹介します。編集用マシンは作業効率に直結するので用途に応じてきちんと選定することが重要です。
動画編集におすすめのマシン
本記事で扱うのは動画編集を前提としたマシンです。基本的に動画編集用マシンは画像編集用マシンの上位互換です。したがって、PhotoshopやLightroomなどの画像編集も問題なく出来ますが、逆に画像編集しかしない方にとっては、オーバースペックとなりますので、以下の記事を参照ください。
それでは早速行きましょう。まず選択肢としては、大きく3つが挙げられます。
※横にスクロールできます。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
M1 Macシリーズ | ・十分なスペック ・高いコスパ ・AirDropがやっぱり便利 | ・購入後のカスタマイズ不可 ・ネイティブ非対応ソフト多数 |
Windows PC | ・高いカスタマイズ性 ・豊富な選択肢 | ・半導体不足により割高感あり |
iPadシリーズ | ・高い携帯性 ・綺麗なモニター | ・購入後のカスタマイズ不可 ・PC用アプリが使用不可 |
まず一番におすすめしたいのがM1 Macシリーズ。Mac OSにアレルギーがあるとか、ゲーム好きで、新しいGPUが出るたびにカスタマイズしたいとかでなければ、最もいい選択肢と言えると思います。
1番下のグレード(ユニファイドメモリー8GBモデル)であっても、Davinci Resolveで4K30pの動画編集が難なくできる性能であるにも関わらず、これまでのMacとは比べ物にならないほどのコスパを有しています。
そして、AirDropはやっぱり便利。iPhoneやiPadユーザーなら絶対におすすめ。デバイス間でストレスなく動画データをやり取りできるのは、非常に大きいです。
一方で、購入後のカスタマイズは不可なのでその点は注意が必要です。また、Davinci Resolveをはじめとするクリエイティブ系の多くのアプリはM1にネイティブ対応しており、非常に快適に使用できますが、まだまだ非対応のアプリも多いですので、使用用途に合わせて、調べる必要があります。
M1搭載モデルでもいくつか選択肢があります。まずはモニター別売りのデスクトップ型PCのMac Mini。私もエントリーグレードのMac Miniを愛用していますが、とにかくコスパがいいです。すでにモニターや周辺機器をお持ちの方で、外出先で使うことがなければこちらがおすすめ。
次にモニター付きのデスクトップ型のiMac。こちらの場合、GPUが8コアモデルと7コアモデルがありますので要検討です。スペック上は10%程度の違いがあるようですが、体感的には大きく差はないという意見も多いです。値段が2万円程度違うので迷いどころですね。
次にノート型のMacbook Air。こちらの場合も、SSDが256GBのモデルが8コアGPU、512GBのモデルが7コアGPUとモデル間でGPUのコア数が違うのでご注意ください。上位機種でMacbook Proがありますが、この世代はファンが有り、無しの違いのみ。Macbook Airで十分でしょう。
この他にも、M1 MaxやM1 Proといった上位チップを搭載したモデルもありますが、価格が跳ね上がるので、8K動画を編集したい!等のニーズがなければ、コストの観点から以上の3つがおすすめです。
お次は皆さんお馴染みWindows PC。こちらの場合も、ノート型とデスクトップ型が選べますが、せっかくWindows PCを選ぶならデスクトップ型にしましょう。Windows PCの魅力は高いカスタマイズ性にあり、ノート型だとその恩恵が受けれないからです。使用していて、スペック不足を感じたら、ニーズに合わせて部分的にパーツのアップデートが簡単にできてしまいます。
ではデスクトップ型のWindows PCなら何でもいいか?というと、そうではありません。必要スペックを見繕ったうえで、所謂BTO(Build to Order)と呼ばれるPCをPCショップで購入、または自作でPCを組む必要があります。
細かいスペックを語りだすと、途方もないボリュームになってしまうので、Davinci Resolveで4K30pの動画編集ができる目安のスペックを紹介しておきます。
分類 | スペック |
---|---|
CPU | ・Intel Core i5以上 |
GPU | ・GTX1660Ti以上 |
メモリー | ・16GB以上 |
SSD | ・できれば1TB(NVMe推奨) |
詳細は各PCショップのホームページでご確認ください。いくつか有名どころのリンクを貼っておきます。どこで買っても間違いはないですが、セール時期によってコスパは変動しますので、よく見比べて検討されることをおすすめします。
あとは自作でPCを組む方法。パーツの購入時期にもよりますが、結構安く組める場合もあります。また、カスタマイズし放題なのもうれしいポイント。ただし、パーツの初期不良を掴まされる可能性もゼロではないのでその点は注意が必要です。
別の記事でも紹介しましたが、飛躍的に性能が向上した第12世代のIntel製CPUで組むおすすめ構成を紹介しておきます。GPUもビデオメモリーを12GB搭載したRTX3060を選んだので、ミドルクラス~ハイエンド動画編集マシンとしては定番の構成だと思います。
分類 | モデル名 商品リンク | 参考価格 記事作成時 | 備考 |
---|---|---|---|
CPU | リンク | 約37,000円 | 10コア16スレッド |
GPU | リンク | 約74,000円 | VRAM 12GB 13TFLOPS |
メモリー | リンク | 約14,110円 | 16GB×2 |
SSD | リンク | 約12,990円 | NVMe 1TB |
マザーボード | リンク | 約29,170円 | Z690 ATX |
Windows OS | リンク | 約17,930円 | Windows 10 home |
電源 | リンク | 約8,130円 | ATX 550W電源 |
CPUクーラー | リンク | 約3700円 | LGA1700対応 空冷CPUクーラー |
PCケース | リンク | 約3320円 | ミニタワー型 PCケース |
合計 | - | 約200,350円 | - |
※電源はもう1クラス上げた方がいいかもしれません…。
最後にiPadシリーズ。高い携帯性を備えながら、PCと比べても遜色ない性能を持っています。また、モニターが非常に綺麗なのも魅力です。
欠点と言えば、PC用アプリが使用できないこと。動画編集アプリとしては、Adobe Premier ProやDavinci Resolve、Final Cut Proなどが有名ですが、全てPC用アプリで、iPad版はありません。Luma Fusionという素晴らしいアプリはありますが、PC用アプリに比べると、トランジションや各種エフェクトなど、できることは格段に少なくなります。
そうは言っても、Luma Fusionを使えば、結構本格的な動画も作成することができます。気軽に持ち出したい方、PCのサブ機として使用したい方には、おすすめです。
おすすめのモデルとしては、iPad Airの2022年モデル。
M1チップを搭載しており、処理能力がiPad Proと同等で動画編集も難なくこなせます。それでいて、価格はiPad Proよりも20,000円も安くなっています。さらにはUSB-Cを採用しているのもうれしいポイントです。Luma Fusionのアップデートにより、USB-C採用のモデルでは、内部ストレージに動画素材を保存しなくても、外部ストレージに保存した動画素材を直接編集できるようになりました。つまり、ストレージが少ないモデルでも、容量を気にせず動画編集ができてしまというわけです。カスタマイズ性が低く容量に限りがあるiPadにとっては、まさに神アップデート。
おわりに
”写真と動画を楽しむためのロードマップ”をトップページにまとめていこうと思います。初心者の方でも、全体を理解しやすいよう、体系的な説明を心がけています。ぜひご覧ください。
記事内で気になったことをこちらからGoogle検索できます。
※ブログランキングにエントリーしました!この記事がいいね!と思ったらポチッとお願いします!